三連単が発売された2003年以降、50万馬券、40万馬券、10万馬券2回など、波乱傾向にあるこのレース。 中央・地方交流の2歳牝馬限定ダート重賞という特異な条件が、そういった結果を引き起こしているようだ。 この時期の中央馬と地方馬の能力比較が困難だというのも、その要因のひとつ。 北海道競馬は日本でもっとも新馬戦が早く行われる競馬場。 中央も今年から新馬戦の時期が早まったとはいえ、やはり早くデビューした馬が経験で勝るのは事実。 そして開催地の門別競馬場も、北海道競馬所属場の地元。 その結果2007～2009年は北海道競馬所属馬が1～3着を独占し、2010年以降は中央馬が勝利するも2～3着は北海道競馬所属馬という結果になっている。

今年の出走馬は、北海道競馬所属馬が優勢の状況。 特に指数X1位のシーギリヤガールは、前走が中央札幌のオープン特別すずらん賞を圧勝する好内容。 今回行われる門別1200mの栄冠賞も快勝しており、適正・能力ともに高い評価が与えられる。 指数X2位は前述のすずらん賞でシーギリヤガールに完敗した中央馬のレディー。 こちらはもともとダートでデビュー戦を勝利しており、指数X的には上位評価となった。 中央馬で2番手評価のグランデタマは全体でも指数X3位。 前走は芝のレースで大敗したものの、ダート戦で見せた先行力は大きな武器になるはず。 他にも指数X上位のベルフォーラヴ、トチノスカーレット、ハニーパイ、ヴェントス、バーニングハートなども、展開ひとつで上位に食い込む力があるだろう。