皐月賞の前哨戦となるトライアルレース。過去10年でこのレースを勝って皐月賞も勝ったのはディープインパクトとネオユニヴァースの2頭のみ。今年も後に名馬と呼ばれるであろう素質馬が出走してきた。重賞2勝・朝日杯FS2着の実績を持つコディーノ、ラジオNIKKEI杯を含めて3戦3勝のエピファネイア。

この2頭が人気を分け合っているが、指数X1位はコディーノだ。前走の朝日杯FSは1番人気2着と連勝が止まってしまったが、今回は2位に34ポイント差を付ける圧倒的な数字。デビュー戦から1800m戦しか使われていなかったが、前走のマイル戦(1600m)をタイレコードで走破したことが大きくプラスになっている。また3枠3番と内枠を引いたこと、そしてデビュー以来鞍上が変わらないということも大きい。

2位はダービーフィズ。この順位には意外さを隠せなかったが、前走の若竹賞は同開催の初富士S(古馬1600万)と0.7秒差。若竹賞は初富士Sよりも2週あとだったことを考えると時計価値は高い。ちなみに暮れの冬至特別(古馬1000万)とは、馬場状態の違いがあれど若竹賞の方が1.2秒早い。先週の中山で4勝をあげた蛯名騎手もプラス要素。

3位に無敗のエピファネイア。父シンボリクリスエス母シーザリオ(母の父スペシャルウィーク)という、日本を代表する血統背景は素晴らしい。そして能力の高さも疑いようがない。能力指数3位ながら発揮指数が5位にとどまった要因は、デビュー以来騎乗してきた福永騎手の騎乗停止による乗り替わり、大外枠、初の長距離輸送の3点。鞍上のビュイック騎手は、中山芝コースで8戦してすべて5着以下の成績。ダートを含めても[1.0.2.17]という成績で、先週も1番人気馬に騎乗して10着に敗れている。内回りの小回りコース、そして大外枠という条件はプラスではなく、それがダービーフィズよりも順位を下げている要因といえるだろう。

4位シンザン記念2着のヘミングウェイは723pt。5位ラジオNIKKEI杯2着のバッドボーイも723pt。6位良血キズナは722ptと差はごくわずか。このあたりは展開、位置取り一つでガラリと順位が変わるだろう。

馬券的には2位に大差を付けたコディーノ中心。馬連・三連複・三連単流しやマルチなど、オッズを見ながら購入してみたい。なお指数推移的には3着争いに人気薄馬が飛び込んでくる余地があることもお伝えしておこう。