マイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI)は、岩手競馬最大の祭典。

秋の地方交流重賞シーズン開幕を告げる大きなレースでもあり、JBCクラシックを目指して毎年実力馬が出走してくる。

今年で26回目を迎えるが、中央地方交流重賞となった1995年以降、地方馬の優勝は1998年のメイセイオペラと2002年のトーホウエンペラーのみである。

◆今年の出走馬

JRAからはグレープブランデーとホッコータルマエ、そしてエスポワールシチーの強豪が出走。さらに上がり馬アドマイヤロイヤル、古豪セイクリムズンとダイショウジェットも虎視眈々と上位を伺っている。これにワンダーアキュート、ニホンピロアワーズ、ハタノヴァンクール、ローマンレジェンド、エーシンモアオバー、3歳馬クリソライトが控えているJRA勢は本当に層が厚い。JBCクラシックが楽しみだ。

対して地方馬は船橋のフリオーソが引退して以降、地方を代表する実力馬が不在。特にマイル～中距離路線はその傾向が著しく、南部杯においても能力指数の差は歴然だ。

今年の南部杯では、地方交流重賞の掲示板実績があるコスモワッチミー、グランシェヴァリエあたりが地方馬では上位だが、JRA勢とはかなりのレベル差。現在7連勝中のエプソムアーロンは元JRA所属で、オープン特別2着が最高実績。その後南関東に転厩して13連敗、兵庫競馬に転厩して7連勝という成績では、指数9位もやむを得ないところだろう。

◆まっつぁん情報

中央馬は断然エスポワールシチーとホッコータルマエの2頭です。

両馬とも他馬と同じ57キロですからね、実績と順調度から言えば裸同然といえます。

グレープブランデーは地方競馬は3歳時のジャパンダートダービー以来で盛岡のコースは初めて、しかも脚元の故障明けで割引が必要です。

取材の感触ではエスポワールシチーがわずかにリードといったところです。

過去このレースに4回出走し2勝2着1回(盛岡開催に限れば3戦2勝2着1回)と好成績、今回も逃げますが、このコースは逃げ・先行馬が有利で、代々騎乗となる後藤騎手が復帰後大仕事をやってのけるか、注目が集まっています。（主戦の松岡騎手は府中牝馬Sのマイネイサベルに騎乗するためエスポワールシチーの騎乗を断っています）

最終追い切りもいい動きだったようで、陣営の手応えはかなりのものでしたよ。

帝王賞を快勝して5連勝中のホッコータルマエも上々の仕上がり。

目標はJBCクラシックとはいえ、かしわ記念～帝王賞と地方交流重賞JpnIを2連勝中の勢いは衰えず、幸騎手も中央の騎乗を断って盛岡に来ていますから、恥ずかしい競馬にはならないでしょう。

フェブラリーS以来の出走となるグレープブランデーは、脚元に注意しながらの調整。

「仕上がりは80%ぐらい。一週前までは全然動きが重かった。最終追い切りでまずまず動いたけど、次のJBCクラシックに繋がる競馬になればいい」とのことで、まぁおさえでいいでしょう。

それらに続くのがセイクリムズンとアドマイヤロイヤルで、展開次第でダイショウジェット、この6頭までが馬券圏内といえます。

◆結論

指数的にも情報的にも指数1位ホッコータルマエ・2位エスポワールシチーの一騎打ち濃厚。馬券はこの2頭を中心に絞って買うのが良さそうだ。

故障休み明けのグレープブランデーが凡走すれば、3着に争いに紛れがあるかも。三連単は取りこぼしのないようにおさえておきたい。


※即PATでの地方購入はコチラで案内
http://www.keiba.go.jp/ipat/

※馬柱・成績・オッズはコチラで確認
【公式】地方競馬情報サイト
http://www.keiba.go.jp/