指数X1位はグランプリボス
能力指数1位、発揮指数4位。マイルGI2勝(朝日杯FS・NHKマイルC)、2着2回(マイルCS・安田記念)、マイラーズC優勝などマイル実績は出走馬中No.1。東京コースはNHKマイルC・京王杯2歳Sで重賞2勝。1600mを超える距離で勝ち星はないものの、昨年の毎日王冠は休み明けで1分45秒5の6着、後の天皇賞馬エイシンフラッシュなどに先着。3歳時にもスプリングS(1800m)で、休み明けながらオルフェーヴルと0.2秒差の4着。前走マイラーズCは上がり6位も1分32秒6(京都コース)の好時計。同じ京都マイルのマイルCSと比較しても過去10年で3番目の速さに該当する。昨年のマイルCSは上がり1位で同タイム2着、スワンSは上がり1位で優勝。東京競馬場は[2.1.0.2]で勝率40%・連対率60%。国内芝1600mは[3.2.1.3]で勝率33.3%・連対率55.5%。内田騎手が主戦になって[1.2.0.3]と勝率16.7%・連対率50%。内田騎手は先週の東京で[3.4.2.8]と勝率17.6%・連対率41.1%と好成績。

指数X2位はショウナンマイティ
能力指数2位、発揮指数7位。デビューから17戦して上がり1位が10回。2位が1回、3位が1回と豪脚の持ち主。前走大阪杯は勝ち馬オルフェーヴルを上回る32秒9の脚で2着。大阪杯過去20年の歴史で32秒9は最速。2011年11月の鳴尾記念以降、重賞を7戦して[1.4.2.0]と複勝率100%。宝塚記念3着も含まれており、GIでの格負けはない。東京コースは3歳の青葉賞5着(勝ち馬ウインバリアシオンと0.3秒差)のみ。マイル実績無しも1800mは[2.2.0.0]の成績。鞍上浜中騎手で全4勝、勝率33.3%・連対率50%。

指数X3位はダークシャドウ
能力指数3位、発揮指数9位。重賞勝ちは2011年のエプソムCと毎日王冠でともに東京コース。GI2着は秋の天皇賞で東京コース。全5勝を東京コースで記録する東京巧者。成績は[5.1.0.2]で勝率62.5%・連対率75%という数字。東京コースのGIは天皇賞2着・4着、ジャパンC4着。いずれもハイレベルな一戦で、今まで戦ってきた相手関係は同馬がダントツの存在。マイル実績無しも1800mは[2.0.0.1]の成績。堀厩舎は2年連続で安田記念を勝利中。2013年度勝率22.4%・連対率34.7%と高い水準。戸崎騎手とのコンビは過去5年で勝率28.6%・連対率48.6%。戸崎騎手は2013年度勝率17.9%・連対率28.6%だが、東京芝コースは過去5年で勝率10.3%・連対率18.9%という成績で発揮指数も低評価。

指数X4位はロードカナロア
能力指数4位、発揮指数6位。短距離実績は歴代屈指の存在。父キングカメハメハは距離適性が幅広い種牡馬だが、母レディブラッサムは短距離実績。ただし産駒はロードバリオスが1600m戦を3勝しており、大幅なマイナスではない。重視したのはレースレベル。1200m戦は出走馬がほぼ固定されており、他馬のレベル、全体レースレベルの上昇値が少ない。逆にマイル戦や中距離戦はレベルの高い馬が多く、必然的にレースのレベルも高いものとなる。例えば高松宮記念はロードカナロアの快勝であったが、あのレースに出走した他の16頭のレベルはかなり低い。実際に高松宮記念後のレースで勝利を記録したのは16頭中1頭もいないというのが実情(休養中の馬もいるが)。マイル路線と中距離路線の強豪が揃ったこのメンバーでは、能力指数も発揮指数も高い評価とはならなかった。また東京コースが今回初出走もマイナス要素。長い直線と東京の逆は経験の有無が大きい。大一番に強い印象の岩田騎手も、今年は勝率14%・連対率23.9%と今ひとつ。過去5年の東京コースは勝率10.5%・連対率21.8%とさらに落ちる。

指数X5位はカレンブラックヒル
能力指数5位、発揮指数15位。5戦5勝で昨年のNHKマイルCを勝利し、古馬との対戦となった毎日王冠も快勝。3枠以内に入れば[5.0.0.0]、4枠より外に入れば[0.0.0.3]という成績。今回1枠1番と枠順相性は良い。昨年のNHKマイルC勝ち時計1分34秒5は全17回の歴史の中で最も遅い。上がり34秒6も優勝馬の上がりとしては下から2番目の遅さ。デビューから上がり33秒台は一度もなく、3戦目以降は全体で3位以内に入っていない。なおデビュー戦は重馬場で上がり1位を記録して圧勝。デビュー2戦目も稍重馬場を上がり3位で快勝。馬場が渋ると期待値が一気に上がる可能性があり、覚えておいて損はないだろう。秋山騎手は2013年度勝率6.2%・連対率14.5%。勝率・連対率は最近5年間で最も悪い数字。