指数X1位はゴールドシップ。
能力指数1位、発揮指数5位。実績に関しては説明不要だろう。デビュー以来11戦して上がり1位が7回、2位が4回という現役屈指の豪脚。コース、距離を問わず確実に繰り出す末脚は過去の名馬を遡っても多くない。ちなみにオルフェーヴルは13戦して上がり1位7回2位4回3位2回。ディープインパクトは14戦してすべて上がり1位と別格。ゴールドシップに話を戻すと、唯一の不安は京都3200m。血統的な不安は無いものの、菊花賞の3000mとは微妙に違い、脚質的に有利なシミュレーション結果ではなかった。しかしながら能力・実績から指数X1位は当然の評価で、有馬記念などと比較しても相手関係は楽。（2年以内に国内GIを勝った馬が不在）過去のような圧勝は見込めないものの、優勝候補の一角で、大崩れは考えられない。

指数X2位はフェノーメノ。
能力指数2位、発揮指数4位。ダービー2着、秋の天皇賞2着、GII3勝と4歳No.3の実力馬。前走日経賞は上がり1位で快勝。1分57秒4で走った天皇賞秋からも能力の高さは疑いようもない。実績・能力は十分だが懸念材料が4つ。初の【長距離輸送・京都コース・3200m・騎手】だ。輸送等の影響は判断できないが、深刻なのは騎手だ。鞍上蛯名騎手は過去5年で京都芝コースは51戦1勝のみ。勝率2%、連対率11.8%と散々な成績。ちなみにその1勝は秋華賞のアパパネ。発揮指数4位はそれが影響も。

指数X3位はトーセンラー。
能力指数3位、発揮指数9位。ディープインパクト産駒として初めての天皇賞春出走。菊花賞3着の実績はあるものの、天皇賞の3200mはプラス条件ではない。上がりが速い印象を受けるが、前走の京都記念がデビュー以来2度目の上がり1位。勝ち時計は過去10年で2番目の速さ、上がり34秒1は過去10年で最速と高評価。鞍上武豊騎手は天皇賞春6勝。過去4年で3頭の勝ち馬を出している1枠も、馬場状態およびシミュレーションから判断してプラス要素。

指数X4位はムスカテール。
能力指数4位、発揮指数3位。父マヤノトップガンは1997年の優勝馬。ディープインパクト産駒のトーセンラーとともに親子制覇がかかる一戦。父と同じく長距離戦を得意とし、芝2200m以上は[3.2.1.3]昨秋以降の重賞3走で上がり1位1回2位1回3位1回と安定した差し脚を披露。鞍上福永騎手は過去5年でコース別最多の京都芝81勝、勝率14.9%、連対率27.3%。余談だがダート適正値はかなり優秀なので、将来的にダート重賞に出走するようなことがあれば要チェックだ。
指数X5位はカポーティスター。

能力指数5位、発揮指数18位。デビューから4戦連続で上がり1位を記録。その後伸び悩んだものの、日経新春杯(GII)優勝、日経賞(GII)2着と上昇。京都コースは[2.1.0.1]。芝2400m以上は[2.1.0.3]。父ハーツクライ産駒は昨年2頭が出走し3・5着。牝系からは長距離戦の活躍馬が多数輩出され、3代母ローラローラは1996年の優勝馬サクラローレルの母。上位争いへの下地は整っている。ただ鞍上高倉騎手は本年度勝率7.2%、連対率11.9%。京都コースは勝率4%、連対率6.8%とダウン。

指数X6位はジャガーメイルは能力指数6位、発揮指数7位。2010年の当レース優勝馬で、以後15戦未勝利も現在重賞2連続で2着。なお前々走の香港ヴァーズ優勝馬は当レースにも登録しているレッドカドー。

7位アドマイヤラクティは能力指数7位ながら発揮指数1位と躍進。マイネルキッツも発揮指数2位と上昇。両馬とも穴馬候補として覚えておこう。