桜花賞トライアルとして行われるこのレース。過去6年で1番人気がすべて3着以内と安定度があるが、その1番人気馬はすべて阪神JF(GI)の勝ち馬だった。今年も昨年の阪神JF馬ローブティサージュが出走し、レッドオーヴァルと人気を分け合う構図になっている。

しかし指数X1位はその人気馬2頭ではなく、阪神JF2着のクロフネサプライズ。発揮指数は全体4位ながら、能力指数が1位の高評価。前走の阪神JFは1着から8着のうち7頭が差し・追い込み馬だった。それもそのはず前半ラップ57秒8は、改修前の阪神コースを含めて1997年以降最も速いペース。それを2番手で追走して2着に粘ったのだから価値は大きい。能力指数1位の要因の一つが、阪神JFのレースに内容にあり、今回行われるチューリップ賞も同じコースであることを忘れてはならない。

2位のローブティサージュは能力指数2位、発揮指数3位。鞍上の秋山騎手は本年度の勝率3.7%(2012年8.3%)、連対率9.3%(2012年15.8%)と成績が安定せず、騎手指数が足を引っ張った形だ。

3位レッドオーヴァルは過去3戦すべて上がりタイム1位の剛脚、そして前走の紅梅Sが圧巻。兄ストロングリターン(2012安田記念)という血統背景、厩舎指数が高い安田隆行厩舎(2013年勝率17.3%・連対率30.8%)というのも好材料。唯一の懸念材料は1年ぶりの日本参戦となる鞍上のC.デムーロ騎手だろうが、阪神芝コースは過去17回騎乗して[3.4.1.9]（勝率17.6%・連対率41.2%）の好相性、しかも昨年のチューリップ賞をハナズゴールで制している。

4位ウリウリも目が離せない。過去4戦中2戦で最速の上がりを記録し、前走のエルフィンSも1着馬から0.2秒差と差はわずか。先行・追い込み自在の脚質は強みだし、鞍上は昨年のリーディングジョッキー浜中騎手。父ディープインパクトの血が爆発するか。

7位コズミックショアは、能力指数9位ながら発揮指数1位で全体7位に上昇。三連単の三着争いに飛び込んできそう。

馬券的には指数X上位3頭のクロフネサプライズ、ローブティサージュ、レッドオーヴァルが中心。この3頭から勝ち馬が出ると思われ、この3頭を1着にしたフォーメーションや、思い切ってクロフネサプライズからの流しもいいだろう。人気がローブティサージュとレッドオーヴァルに偏るなら、クロフネサプライズからの三連複流しや三連単マルチなども面白そうだ。