指数X1位はラブリーデイ。阪神芝1800mの野路菊S(OP)を勝ち、京王杯2歳S(GII)2着の実績。朝日杯FSは0.6秒差7着と出走馬中実績は最上位。能力指数1位、発揮指数1位とダブル1位。野路菊Sの勝ち時計1分47秒7は、同日に行われたローズS(GII・1着ジェンティルドンナ)と0.9秒差で価値も高い。芝1800m戦は2戦2勝と好相性で、先行差し自在な脚質も魅力。

指数X2位はキズナ。父ディープインパクト母キャットクイル姉ファレノプシスという良血。能力指数2位、発揮指数10位とアンバランスな印象だが、能力指数は3位に26pt差を付けておりその差は歴然。坂のない京都コースで2連勝し、坂のある阪神と中山で惜敗。データ的には坂のあるコースは多少割引。佐々木調教師の本年度連対率12.5%は、開業2年目の1996年以降最低の数字。ただしディープインパクト産駒は阪神芝1800mで勝率20.9%・連対率33.3%(過去2年実績)。芝1800mは2戦2勝ということもあり、ラブリーデイと4pt差の僅差に付けている。

指数X3位はバッドボーイ。能力指数3位、発揮指数4位。ラジオNIKKEI杯はキズナに先着する2着に好走。芝1800mの持ち時計1分46秒6は出走馬中ナンバー1。成績は不安定だが地元京都阪神に限定すれば[1.1.0.1]で4着のきさらぎ賞(GIII)も、勝ち馬タマモベストプレイと0.2秒差。地元阪神、持ち時計ナンバー1の芝1800m、そして先行有利の内枠と好条件が揃った。

指数X4位はテイエムイナズマ。能力指数4位、発揮指数11位。新馬戦は阪神1600mで上がり33秒7の豪脚で快勝。2戦目のデイリー杯2歳S(GII)も出遅れながら快勝したものの、その後重賞で大敗。ただ前走は34秒6の脚を使ったものの、1000m60.7秒のスローペースで届かず7着。展開に左右されるものの、このメンバーなら能力は上位。

指数X5位はメイショウブシン。能力指数5位、発揮指数9位の数値。小倉の未勝利を勝ち上がったばかりだが、ここ2走が芝1800mで上がり1位の33秒9、34秒7を記録。前走の勝ち時計1分48秒2は、前日に行われた古馬500万特別よりも0.9秒速い好時計。

ここまで5頭が700pt以上、6位以下は600pt台と差が開いた。

注目馬　コメットシーカー

新馬勝ちのみの実績で指数X最下位となっているコメットシーカーだが、発揮指数3位はバッドボーイなどをおさえる高数値。岩田騎手の騎乗、勝率20.9%・連対率33.3%のディープインパクト産駒で一考。

指数X1位ラブリーデイ、指数X2位キズナが中心のレース。展開次第でバッドボーイやテイエムイナズマが上位に食い込むか。1勝馬もコメットシーカーやメイショウブシンなどに注目だ。