指数X1位はゴールドシップ。
能力指数1位、発揮指数5位。
前走の天皇賞は1番人気5着。天皇賞の重賞解説でもお伝えしたように、京都3200mのフルゲート18頭はシミュレーション数値が悪く、適条件ではなかった。今回の阪神2200mは内回りではあるものの頭数11頭はプラスで、シミュレーション期待値は大幅に上昇。まくり・追い込みが同馬の代名詞で、デビュー以降12戦して上がり1位が7回、2位が4回は優秀な数字。さらに2000-2400m内に絞ればすべて上がり1位を記録。阪神コースは[2.1.0.0]で右回りで直線に坂のあるコースに広げると、中山・阪神で[4.1.0.0]。4勝の内訳がGI2勝、GII2勝と別格の内容。条件的には天皇賞よりはるかにプラス。
内田騎手は阪神芝コースで勝率8.2%・連対率16.4%(過去5年)。騎乗回数5回以上の競馬場で勝率10%・連対率20%を下回るのは阪神のみで、これが発揮指数に影響。ただ宝塚記念は2008年にエイシンデピュティで勝利。

指数X2位はトーセンラー。
能力指数3位、発揮指数8位。
武豊騎手とのコンビ結成後は京都記念1着→天皇賞2着の好成績。ここ5戦で上がり1位2回、2位2回、3位1回と完全に復調。2走前の京都記念の勝ち時計は過去10年で2番目の速さ、上がり34秒1は過去10年で最速。阪神コースは[0.0.2.0]で未勝利・未連対。芝2200mは京都記念の1着を含めて[1.1.0.1]。斤量58キロも前走で克服済み。
武豊騎手は阪神芝コースで勝率12.8%・連対率22%(過去5年)。10回以上騎乗の競馬場の中で、勝率は下から3番目、連対率は下から2番目の数値。最低は勝率・連対率ともに阪神と似ている中山コースなので、このコース形態は苦手か？

指数X3位はジェンティルドンナ。
能力指数4位、発揮指数2位。
昨年の年度代表馬。牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)、そしてジャパンCの優勝馬。前走は海外のドバイシーマクラシックで2着。桜花賞とオークスは上がり1位での勝利だが、ローズSと秋華賞は上がり3位での優勝。今回牡馬相手に背負う56キロは初めて(ジャパンCは53キロ)。55キロは3戦3勝。ジャパンCの勝ち時計は過去10年で3番目の速さ。
岩田騎手の阪神芝コースは連対率27%(過去5年)。これは100回以上騎乗した5競馬場の中で2番目の高数値。ただし勝率11.7%は本年度全勝率14.2%より低下。

指数X4位はフェノーメノ。
能力指数2位、発揮指数3位。
前走天皇賞でGI初勝利。前々走の日経賞と合わせてともに上がり1位で連勝。芝2200mは3歳時にセントライト記念勝利。デビュー以降すべて2000m以上を使い重賞4勝。天皇賞は1995年以降で3番目の速さ(94年は阪神で開催）父ステイゴールドはオルフェーヴル・ナカヤマフェスタ・ドリームジャーニーで宝塚記念勝利(過去4年で3勝)。
蛯名騎手は阪神芝コースで勝率8.6%・連対率14%(過去5年)。戸田調教師の阪神芝コースは勝率0%・連対率5.3%(過去5年・出走19回)

指数X5位はナカヤマナイト。
能力指数5位、発揮指数10位。共同通信杯・オールカマー・中山記念で重賞3勝。宝塚記念は昨年13番人気8着。関西圏への遠征は[0.0.0.3]とすべて4着以下。GIクラスは[0.0.0.6]の成績。前走安田記念12着、前々走新潟大賞典5着。今年唯一の勝利中山記念は過去10年で5番目タイの勝ち時計。父ステイゴールドはオルフェーヴル・ナカヤマフェスタ・ドリームジャーニーで宝塚記念勝利(過去4年で3勝)。
柴田善臣騎手はナカヤマフェスタで宝塚記念勝利。過去5年の阪神芝コースは勝率11.1%・連対率15.6%。これは地元の中山・東京開催を上回る数値。芝2200mは勝率14.9%・連対率22.4%で数値的には全条件で最高(過去5年)。