先週のチューリップ賞、日曜のフィリーズレビュー同様に、桜花賞のトライアルレースとして行われるこのレース。2004年以降、地方馬が勝った2007年を除き関東馬が連勝中。これは関西馬の多くが地元で行われるチューリップ賞やフィリーズレビューをステップレースに選んでいるからだろう。その結果低レベルなメンバー構成になりやすく、過去このレースの優勝馬で桜花賞で活躍した馬は存在せず、本番に繋がらないレースとして認識されている。

今年もチューリップ賞やフィリーズレビューなどと比較してレベルの低さは否めず、出走馬16頭中14頭が1勝馬で、オープン馬は2頭のみ。ただしそのオープン馬2頭のうち1頭が、1月のフェアリーS(GIII)を勝ったクラウンロゼ。しかしそのクラウンロゼは指数4位の評価。能力指数4位、発揮指数3位にとどまっているのは、今回の展開シミュレートが同馬に不利な流れになりそうだからだ。そして過去2走の上がりタイムは決してレベルが高いとは言えず、【厳しい流れ→上がり3ハロンで使える脚がない→直線伸びきれず】という分析から、能力指数を4位に押しとどめていると判断される。それでも指数X4位は十分上位争い可能な数値だが。

指数1位は連闘のウリウリ。先週の弥生賞を勝ったディープインパクト産駒であり、前走のチューリップ賞がレッドオーヴァルとローブティサージュに先着する好内容。6着に敗退したものの、2着ウインプリメーラとは0.2秒差と差がなく、連闘・長距離輸送という大きな不利を差し引いても能力上位という判断。前々走のエルフィンSで見せたメンバー最速の33秒4の剛脚など、素質の高さは歴然。見えない疲れ、馬体重の増減に注意しながら狙ってみたい。

指数2位はネロディアマンテ。今回初の右回りとなるが、前走で見せた33秒0の脚や500万条件での好走歴からこのメンバーなら能力は上位のもの。展開シミュレートではかなり有利な数値が出た。

指数X3位はジーニマジック。前々走でサクラディソールに敗れはしたものの、前走のクイーンCは勝ち馬ウキヨノカゼから0.1秒差3着に好走。逃げて東京の直線を上がり3ハロン34秒4の脚で粘ったその前走が光る。そして今回は中山1600mで1枠2番と逃げ・先行馬には絶好の枠。

指数X6位はサクラディソール。前2走の勝ちっぷりは鮮やかだが、やはり大外16番は不利。枠順以外の数値はダントツだったので、大外でなければもっと高い評価になっていただろう。まとめて差しきれるだけの能力はあるものの、有力先行馬が内枠にいることもあり、展開や位置取りなどすべてが噛み合って上位争いか。

混戦模様ではあるが、やはり指数X上位馬(特に3位まで)が中心で、この3頭絡みの馬券をオッズを見ながら購入してみたい。