指数X1位はタプローム。指数X1位ではあるものの、レースの混戦模様を象徴するかのように、能力指数3位、発揮指数3位と決して抜けた存在ではない。同馬の2勝はすべてダートだが、ここ2走重賞(フェアリーS・クイーンC)で差の無い競馬。特に前走のクイーンC(GIII)は先行して上がり34秒5の粘りで勝ち馬と0.5秒差。GIクラスが相手なら特筆すべきほどではないが、今回のメンバーなら十分評価ポイントとなる。先週中山牝馬S(GIII)を勝った松岡騎手への乗り替わりもプラス要素。

指数X2位はカラフルブラッサム。阪神ジュビナイルフィリーズ(GI)5着の実績が光るが、安定して鋭い上がりが使えるのがこの馬の魅力。全5走で上がり1位が2回、2位が1回、3位が1回、残り1回も34秒5の脚を使っており、能力の高さがうかがえる。ちなみに阪神ジュビナイルフィリーズ(GI)は同馬が上がり1位だった。ローブティサージュやコレクターアイテムよりも早かった事実は覚えておいて損はないだろう。父ハーツクライは過去2年の中山芝1800mで[4.3.0.13]と勝率20%、連対率35%の高数値。初の中山コースでもこの条件に不安はない。

指数X3位ブリリアントアスク。ここ5走15→11→13→10→4着と決して褒められない成績だが、能力指数1位・発揮指数10位。前々走のクイーンC(GIII)は10着ながら上がり3ハロンを33秒1の剛脚を披露。これは2着スイートサルサの33秒0に次ぐ出走馬中2位の高数値。15番人気という低評価を覆すような走りだった。前走の黄梅賞も9番人気ながら勝ち馬と同タイムの4着に好走。出走馬中2位の上がり35秒7の脚を見せつけた。ここ2走で着実に上昇しており、それが能力指数1位に繋がっている。

指数X4位はトーセンレディ。阪神ジュビナイルフィリーズ(GI)12着以来の実戦だが、能力指数4位、発揮指数12位の評価。芝1800mをデビュー勝ちした素質、アルテミスS6着などの重賞経験は他馬に無いもの。父ダイワメジャーは先週も芝1800mを2勝、アネモネSは2・3着に好走。

実績的に傑出馬は不在であるが、680ptを超える指数X上位3頭が中心。

なお経験値的に指数X13位ながら発揮指数1位のサクラプレジールも侮れない存在なので、ぜひ一考を。