指数X1位はクロフネサプライズ
能力指数1位、発揮指数4位。能力指数は2位のレッドオーヴァルに10pt差を付け、現3歳牝馬世代では頭一つ抜け出た格好だ。父フジキセキは阪神芝1600mで勝率8.5%・連対率21.3%。前走チューリップ賞の1分34秒9は2007年の改装後3番目の早さ。ちなみに1番はウオッカ、2番はレーヴディソールだから価値は高い。2着に付けた0.6秒差はレーヴディソールの0.7秒差に次ぐ着差。過去の勝ち馬と比較して上がり34秒7は決して速くないが、他馬は追い込みでの記録。逃げて34秒7は追い込みの2009年勝ち馬ブエナビスタの上がりと同じで、かなり優秀な数字。先行力と、先行しての粘りが持ち味。改修後好走率の高い7枠もプラス条件。阪神芝1600mの適性も高く、脚質・血統的にも馬場悪化の影響はない。

指数X2位はレッドオーヴァル
能力指数2位、発揮指数1位。前走のチューリップ賞は1番人気7着。デビューから4戦連続1番人気に支持された素質馬。その4戦すべてあがり3ハロンは出走馬最速の豪脚。重馬場の紅梅Sを快勝した内容から馬場悪化の影響はない。父ディープインパクトは阪神芝1600mで勝率16.7%・連対率24.5%。今週から来日したミルコ・デムーロ騎乗。ミルコの過去5年の阪神芝コースは勝率19.1%・連対率32.2%・複勝率47%。ちなみにデムーロのGI6勝は中山4勝東京2勝と関東圏のみ。

指数X3位はサウンドリアーナ
能力指数4位、発揮指数6位。阪神ジュビナイルフィリーズ、フィリーズレビューで着外に敗れているものの、ファンタジーSで見せたレース内容から能力は高い。そのファンタジーSはのちの阪神ジュビナイルフィリーズ勝ち馬ローブティサージュに3馬身差を付けて快勝。勝ち時計1分20秒8は、同開催のスワンS(GII)1分20秒5とわずか0.3秒差。さらに翌週行われたマイルCS(GI)の1400m通過1分21秒0より速いなど、2歳馬としては上々の数字。1600mは3着1回のみで信頼度は落ちるが、能力指数の高さは引けを取らない。

指数X4位はメイショウマンボ
能力指数3位、発揮指数14位。フィリーズレビューの勝ちっぷりから能力指数は上位だが、発揮指数が足を引っ張った模様。ここ2戦(芝1600m→芝1400m)上がり最速で2連勝。前走の1分22秒1は前日の古馬準オープンと0.8秒差で優秀。その時計は改修後2番目の早さで最近6年では最速。上がり34秒8は改修後最速の数字。

指数X5位はローブティサージュ
能力指数5位、発揮指数16位。阪神ジュビナイルフィリーズ(GI)の勝ち馬で昨年の最優秀2歳牝馬。前走は展開・馬場の影響はあったにせよ11番手から直線で2頭しか抜けず9着止まり。阪神ジュビナイルフィリーズの1分34秒2は過去5年で最速。しかもブエナビスタ、アパパネ、レーヴディソール、ジョワドヴィーヴルを上回る優秀なもの。ただしこの4頭は続くチューリップ賞で[2.1.1.0]の成績。ローブティサージュの9着は、成長度で能力指数の評価を下げる要因に。

全体的には740台のクロフネサプライズを筆頭に、730台のレッド、サウンド、メイショウ3頭が続く。
さらに720台のローブティサージュ、710台のコレクターアイテム、ウインプリメーラあたりが伏兵といった構成。