指数X1位はレッドオーヴァル。
能力指数2位、発揮指数1位。父ディープインパクトは昨年ジェンティルドンナでこのレースを、ディープブリランテでダービーを勝利。東京芝2400mは過去2年で勝率18.2%・連対率23.6%で重賞4勝。血統的には牝系もクラシック向きで距離不安は無し。同馬の最大の評価点は上がりの速さ。デビュー以来全5戦で上がり1位を記録し、前走は上がり2位で勝ち馬アユサンを0.4秒上回るもの。チューリップ賞も2位に0.3秒差。紅梅Sも2位に0.4秒差とオープン以上で常に0.3秒以上他馬より早い数値は見事。また東京コース・輸送も経験済み。前走桜花賞の勝ち時計は2000年以降でもっとも遅い。ただ同じ週に行われた阪神牝馬S(GII)も、条件変更後の過去8年で下から2番目の遅さ。さらに同日の忘れな草賞も2000年以降下から2番目に遅い時計なので、開催全体で馬場の影響があった様子(桜花賞当日は風の影響も)。鞍上C.デムーロはチューリップ賞で同馬に一度騎乗して1番人気7着。本年度GI桜花賞1勝含む重賞3勝で、勝率14.6%・連対率24.2%。安田隆行厩舎とのコンビは[2.1.0.3]で勝率33.3%・連対率50%。

指数X2位はアユサン。
能力指数1位、発揮指数16位。父ディープインパクトはレッドオーヴァルと同じ。牝系は短距離向きな部分もあり、芝2400mはマイナス。左回りの東京コース[1.1.0.0]で2走とも上がり1位。右回りの阪神コース[1.0.1,1]で成績に大差はないが、上がり2位が1度、4位以下が2度。東京コースへの変更はプラス要素。今回の鞍上はC.デムーロから丸山へ乗り替わり。丸山騎手とのコンビは[0.1.1.1]で未勝利。丸山騎手の東京芝コース成績は勝率1.7%・連対率5.1%・複勝率9.6%は自身の全競馬場成績で最低の数値。過去5年で177回騎乗して3勝のみ。

指数X3位はクロフネサプライズ。
能力指数3位、発揮指数9位。今回は初の関東輸送(長距離輸送は小倉で経験済)、初の左回り、初の2400mと初物づくし。父クロフネはオールマイティーな種牡馬だが産駒は短距離傾向。本年度平地39勝のうち芝2000m以上は[1.2.1.32]でわずか1勝。勝率2.7%・連対率8.3%で全体の勝率7.4%・連対率13%との比較でダウン。母父トニービンは東京コースにGI実績多数。24パターンの逃げ・先行シミュレーションの結果有利な数値は出たものの8枠は割引。逃げて2戦2勝のティアーモが内枠なので、展開が鍵。

指数X4位はデニムアンドルビー。
能力指数4位、発揮指数3位。父ディープインパクト、母の父キングカメハメハともに日本ダービーの優勝馬。過去4戦して上がり1位が2回、2位が2回の豪脚を持つ。前走稍重ながら上がり33秒8。勝ち時計は直前に行われた古馬準オープン戦より1秒2遅い。前走鮮やかもトライアル戦でレースレベルは？他馬と実力差も。稍重馬場ではあったものの、勝ち時計は過去10年で最低。重馬場の2011年より0.6秒遅い。2月デビュー後、約3ヶ月でGI挑戦。内田騎手は先週ヴィクトリアマイルを勝利。現在の連対率26.7%は中央デビュー以来最高の数値。芝2300-2400mは過去5年で勝率15.6%・連対率30.2%。角居調教師は本年度勝率14.7%・連対率30.9%。内田騎手とのコンビは過去5年で｢7.4.2.17｣、勝率23.3%・連対率36.7%。

指数X5位はローブティサージュ。
能力指数5位、発揮指数6位。阪神ジュビナイルフィリーズ(GI)の優勝馬で最優秀2歳牝馬。2歳時は[2.1.0.0]で3戦2勝、上がり1位1回、2位1回、3位1回。3歳時は[0.0.0.2]で上がり3位、前走桜花賞はレッドオーヴァルよりも1.1秒遅い上がり36秒2で8位。父ウォーエンブレムは東京芝コースの勝率8.1%・連対率14.9%・複勝率25.7%。芝2300-2400mは勝率4%・連対率20%・複勝率28%。東京への長距離輸送・左回り・2400mも初。今回秋山騎手(勝率5.4%・連対率14.4%)から岩田騎手(勝率14.9%・連対率25.1%)へ騎乗変更。岩田騎手は昨年GI8勝など重賞23勝(地方・海外含む)。ダービー・ジャパンCを勝ち東京芝2400mのGIを2戦2勝。5/17現在騎手リーディング1位。

さらに指数X6位サクラプレジール、7位エバーブロッサム、8位スイートサルサも能力は高い。

また指数X10位ながら、発揮指数5位のプリンセスジャックなども指数推移的に注意が必要な一頭だと言えそうだ。